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ホルマリン漬けの心臓

USB様作

シナリオ詳細

プレイ人数:4人(秘匿HOあり)

プレイタイム:8~12時間(ボイスセッション)

シナリオ形式:シティ(関東地方 架空都市)

備考:疑心暗鬼、PvPの可能性有

▼注意事項

・R-15Gシナリオとなります。過激な描写、グロ表現に耐性の無い方はおすすめ致しません。

・このシナリオは倫理的問題に深く関わる内容となっております。

・このシナリオに登場する団体、人物、組織は全てフィクションです。

推奨技能

推奨技能

戦闘技能・基本三大技能(聞き耳・目星・図書館)

準推奨

精神分析、追跡、交渉技能

公開HO

■PC1:刑事

真夏の夜、あなたは喉を潤すために居酒屋に入っていた。

その帰りの路地裏で、不幸にもそれを見付けた。 あなたは『腐乱死体』の第一発見者だ。

 

■PC2:記者

真夏の夜、あなたはとある事件について取材をしていた。

仕事を終え街を歩いていると不意に誰かとぶつかった。 その人物が出てきた路地に行けば、『死体』があった。

 

■PC3:死体修復士

真夏の夜、あなたは今日も死体を修復していた。 この時期の死体は厄介だ。

匂いも状態も悪い。 悪態をつこうにも『腐乱死体』の修復はしなければ。

■PC4:探偵

真夏の夜、あなたは丁度依頼について考えていた。 つい先日受けたものではあるが、どうにもきな臭い。

そこに殺人事件の騒ぎも飛び込んでくる。一体何だ。

 

※新規推奨。HOの内容を確認後、既存探索者に設定を追加しても良いとKPPLが判断した場合は継続可。

※PC1(刑事)とPC3(死体修復士)は認知の中である事が望ましい。またそのどちらかと探偵、記者は接点があるものとする。 (これはお互い接点あった方が進行しやすいという理由からになります)

​あらすじ

季節は茹だる様に暑い七月の下旬。

雑踏と喧騒ばかりが昼夜問わず行き交っているこの都市で、腐乱死体が次々と発見された。

ある者は、ゴミ捨て場に捨てられ。 ある者は、大きな冷蔵庫の中で身を隠すようにし。 またある者は、河川敷で助けを乞うような姿で。

そのどの遺体も全て「溶けて」いた。

 

腐敗が進むまで誰からも見つけて貰えなかった、というのもあるかもしれないが 全体的に損傷が激しく性別も、顔も、身元も解らないものばかりだった。

更にその遺体の不自然なところは、内臓の一切合切が失われているというものである。

辛うじて残された臓器は、溶けずに残った心臓の一部と、むき出しになった脳だけ。

 

犯人は人間で標本でも作る気でいるのだろうか。

他の臓器は一体どこに消えてしまったのか。

何故それを持ちかえるのだろう。

連日ニュースで取り上げられ、若者の間では陰謀論すらも蔓延るようになっていた。

 

―…そんな騒がしい夏、また腐乱死体が発見された。

じわりとかいた汗はシャツを湿らせ、唾を飲込めば喉の渇きに気が狂う程の暑さの中。 鼻腔を一瞬で支配するのは、肉が腐った匂いと噎せ返りそうな程強烈な血の匂いである。

死体の周りをぶん、ぶん、と無数の蠅が飛び交うので口を開くのも躊躇われた。

その腹は果実を潰したかのような有様だ。

本来ある筈の場所に臓器は無かった。 窮屈そうに肉の間から骨が顔を覗かせているが、何本か折れてしまっている。

顔は完全に溶けきっており、頭蓋骨が殆ど剥き出しの状態だ。 一体誰が死んだのか。……わからない。

 

あなた方は各々が各々、自身の職務と責任を負いながら顔の見えない犯人を捜す事となる。 正義と、使命と、目的の為に。

野乃卓案内所

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